熱気球は気球内部の空気を温めることで浮きます。なぜ浮くのかというと、温めた空気は密度が小さくなるからです。気球には下側に開口部があるので、内外の圧力は等しい(大気圧)。すると状態方程式 \(pV = nRT\) より、同じ圧力・同じ体積では、温度が高い方が物質量(=空気の重さ)が少なくなります。
浮くための条件は「気球に働く浮力」が「気球本体(布)+内部の温かい空気」の合計の重さを超えること。浮力は周囲の冷たい空気の重さに等しい(アルキメデス)。
(1) 温度 \(T\) での気球内の空気の密度 \(\rho\)、(2) 気球が浮く最低温度 \(T\)。
熱気球の開口部があることは非常に重要。これがあるから内外の圧力が等しくなり、密度の差だけで浮力を議論できる。もし密閉気球なら、温度を上げると内部の圧力が上がり、体積変化も考える必要があり話が複雑になる。また、気球の「浮揚条件」は\(\text{不等式}\)なので、境界(等号)で最低温度を求める。