音源も観測者も静止しているが、風が吹いている状況のドップラー効果です。風は空気そのものの動き。音は空気の中を伝わるので、音の地上に対する速さは「音速 + 風速」(風向きと同じなら加算、逆向きなら減算)になります。
ここで大事なポイント:音源と観測者がともに静止していれば、風があっても振動数は変わらない。なぜなら、1 秒間に音源が出した波の個数は \(f_0\) 個で、観測者もそれらをすべて同じ時間内に受け取るから。変わるのは音が届くまでの時間や波長(空気に対する)だけ。
(1) 観測者が聞く音の振動数 \(f'\)(風があるとき・両者静止)。 (2) 音源から観測者まで音が届く時間 \(t\)。
「風があるとドップラー効果が起きる」と誤解しやすい。両者静止なら振動数は変わらないのが正解。風で変わるのは音速と波長。音源か観測者が動いて初めてドップラー効果が生じる。