💡 ヒント:帯電した小球のつりあい(応用)

📋 問題の状況を整理しよう

直感的理解

天井 O から同じ長さ \(l\) の糸で吊るされた等量正電荷 A, B の 2 球が、互いに反発して V 字型に静止する問題です。記号のまま全量を導出する「文字式」問題で、\(\theta\) と \(q, m, l, k, g\) を使って各量を表します。

5 つの小問:(1) 静電気力 \(F\)、(2) O 点の合成電場 \(\vec E\)、(3) O 点の電位 \(V_O\)、(4) 糸の張力 \(T\)、(5) 質量 \(m\)。段階的に進みます。

✏️ 求めるもの

5 つの量(\(F, \vec E, V_O, T, m\))をすべて \(\theta, q, l, k, g\) の文字式で表す。

🔬 シミュレーションで体感

👀 観察のポイント

💡 考え方のヒント

🔧 使う道具
  1. (1) F:つりあいから \(F = mg\tan\theta\)
  2. (2) O の合成電場:各電荷が O に作る電場 \(E_0 = kq/l^2\)、対称性から鉛直成分 \(2E_0\cos\theta = \dfrac{2kq\cos\theta}{l^2}\)、向きは鉛直下向き
  3. (3) O の電位:スカラー加算で \(V_O = 2 \cdot \dfrac{kq}{l}\)
  4. (4) 張力 T:鉛直のつりあいから \(T = \dfrac{mg}{\cos\theta}\)。クーロン力の形で表すには \(F\) を使って整理
  5. (5) 質量 m:\(F = mg\tan\theta\) を \(m\) について解き、\(F = k q^2/r^2\) を代入
注意

(2) は電場(ベクトル)の合成、(3) は電位(スカラー)の加算で、計算法が全く違います。電場では対称性で一部が打ち消し合い、電位ではそのまま加算される点を混同しないこと。また AO = BO = \(l\) であって、\(r = 2l\sin\theta\) はAB 間の距離です(使い分ける場所に注意)。