コイル(自己インダクタンス \(L\))と抵抗 \(R\) を電池 \(E\) につないだ回路で、スイッチを閉じると電流が流れ始めます。コイルは「電流の変化を嫌がる」性質を持ち、急に電流を流そうとすると自己誘導起電力 \(V_L = L \dfrac{dI}{dt}\) が発生して電流の増加を妨げます。
イメージは「コイルは電流の慣性のような働き」。スイッチを入れた直後は電流ゼロ、時間とともに増えていき、最後には電池とコイルの起電力が打ち消されて定常電流 \(I = E/R\) に到達します。
(1) スイッチを閉じた直後の電流の変化率 \(\dfrac{\Delta I}{\Delta t}\)、(2) 十分に時間がたった定常電流 \(I\)、(3) その途中の自己誘導起電力 \(|V_L|\) の文字式。
「スイッチを閉じた直後は電流ゼロ」「定常状態では \(\Delta I / \Delta t = 0\)」という境界条件を使い分けるのがポイント。コイルは電流変化を妨げる向きの起電力を発生し、電池の起電力と打ち消し合って最終的に \(I = E/R\) に落ち着きます。