💡 ヒント:水素原子のスペクトル

📋 問題の状況を整理しよう

直感的理解

水素原子は決まった飛び飛びのエネルギー準位しか取れません。電子が高い準位から低い準位に「落ちる」とき、差のエネルギーが光(光子)として放出されます。

このため水素ガスを発光させると、特定の波長だけを含む「線スペクトル」が現れます。エネルギー準位 \(E_n = -\dfrac{R_H}{n^2}\)(\(R_H\) はリュードベリ定数のエネルギー単位値、約 13.6 eV)から、\(n_2 \to n_1\) の遷移で放出される光子のエネルギーは \(R_H(1/n_1^2 - 1/n_2^2)\) です。

✏️ 求めるもの

特定の遷移(バルマー系列など)の波長、ある波長のスペクトルから対応する遷移の同定、放出される光子のエネルギー・振動数。

🔬 シミュレーションで体感

👀 観察のポイント

💡 考え方のヒント

🔧 使う道具
  1. 遷移を確認:\(n_2 \to n_1\) を特定(\(n_2 > n_1\))
  2. エネルギー差:\(R_H(1/n_1^2 - 1/n_2^2)\) を計算
  3. 波長:\(\lambda = hc/E\) または \(1/\lambda = R(1/n_1^2 - 1/n_2^2)\) で求める
  4. 系列の判別:\(n_1\) で何系列か(1=ライマン、2=バルマー、3=パッシェン)
注意

準位は負のエネルギー(無限遠を 0 とした束縛エネルギー)。\(E_2 - E_1\) のように低い準位から引くと差が負になるので、放出光子は \(|E_2 - E_1|\) または \(E_{\rm 高} - E_{\rm 低}\) として正の値で扱う。