水素原子は決まった飛び飛びのエネルギー準位しか取れません。電子が高い準位から低い準位に「落ちる」とき、差のエネルギーが光(光子)として放出されます。
このため水素ガスを発光させると、特定の波長だけを含む「線スペクトル」が現れます。エネルギー準位 \(E_n = -\dfrac{R_H}{n^2}\)(\(R_H\) はリュードベリ定数のエネルギー単位値、約 13.6 eV)から、\(n_2 \to n_1\) の遷移で放出される光子のエネルギーは \(R_H(1/n_1^2 - 1/n_2^2)\) です。
特定の遷移(バルマー系列など)の波長、ある波長のスペクトルから対応する遷移の同定、放出される光子のエネルギー・振動数。
準位は負のエネルギー(無限遠を 0 とした束縛エネルギー)。\(E_2 - E_1\) のように低い準位から引くと差が負になるので、放出光子は \(|E_2 - E_1|\) または \(E_{\rm 高} - E_{\rm 低}\) として正の値で扱う。