メリーゴーラウンドや回転車両に乗っていると、外向きに引っ張られる感覚があります。これが遠心力。ただし遠心力は回転している人から見たときだけ現れる「見かけの力」(慣性力)です。地上で止まって見ている人には、物体は中心向きの力(向心力)で曲がっているだけで、遠心力は存在しません。
「回転に乗っかった視点では物体が静止して見える」という事実が出発点。物体が止まって見えるなら、力はつりあっている必要があります。そこで向心力に対抗する仮想の力=遠心力を導入するのです。
等速円運動する物体に対して、回転とともに動く人から見たときに感じる遠心力の大きさと向き。観測者が慣性系(地上)か非慣性系(回転系)かで答えが変わるので注意。
「車のカーブで外側に押される」と感じても、地上から見た物理では「車が中心向きに曲がっていて、人は慣性で直進しようとする」だけ。遠心力は「乗っている人の視点で式を立てるため」の便宜的な力。問題が「慣性系で運動方程式を立てよ」と指示している場合は遠心力を書き込まないこと。