電車の天井からつり革をぶら下げると、加速中は後ろ向きに傾く。例題15と同じ状況ですが、こちらは電車内の観測者から見た立式(慣性力を使う)を中心にする問題です。「電車内では水平方向に \(ma\) の慣性力が現れる」と考えれば、つり合いの式だけで一発で解けます。
イメージは「急発進したバスでつり革が後ろに揺れる」現象。乗客の視点では、見えない手で後ろに引っ張られているように見えます。
糸が傾く角度 \(\theta\)、または糸の張力 \(S\)。電車の加速度 \(a\) との関係を求めます。
慣性力は非慣性系(加速度のついた系)でだけ登場する見かけの力。地上系で立式する人は使ってはいけない(運動方程式 \(\sum F = ma\) で済む)。同じ問題を 2通り(地上系と車両系)で解いてみると理解が深まる。