注射器のピストンを急に引っ張ると、中の気体は外との熱のやりとりが間に合わず断熱的に膨張します。気体は外部に仕事をしますが、熱の補給がないので、そのエネルギーは内部エネルギーから奪われます。結果として温度が下がります。これを「断熱膨張による冷却」と呼び、エアコンや冷蔵庫の原理になっています。
イメージは「貯金から急に大きな出費(仕事)をすると、補充(熱)が間に合わなくて貯金(温度)が減る」。
注射器を急に引いて気体を膨張させた後の気体の温度と、温度変化の理由。等温膨張・断熱膨張の違い。
「急に引く」は断熱変化、「ゆっくり引く」は等温変化。等温なら温度は変わらない(外から熱が入って補充される)。日常体験で「スプレー缶を使うとノズルが冷たくなる」のも断熱膨張の例。冷蔵庫・エアコンの仕組みもこの原理を利用している。