サイクロトロンは粒子加速器の元祖。D 字型電極(Dee)の中で粒子は磁場の力で半円運動し、ギャップを通るたびに電場で加速されます。速くなるたびに半径が大きくなるので、軌道は渦巻き状に広がっていきます。
魔法のポイントは、円運動の周期 \(T = 2\pi m/(qB)\) が速さに依らないこと。だから加速電圧の周波数を一定にしておけば、何回加速しても D 字型電極を出るタイミングと電圧のリズムがピタリと合い続けます。
(1) 初速 \(v_0\) のとき軌道半径 \(r_1\)。(2) 加速電圧の周期 \(T_0\)。(3) n 回加速後の速さ \(v_n\)。
サイクロトロンの「同期周波数が速さに依らない」のは非相対論の世界だけ。粒子が光速に近づくと相対論効果で周期がずれて加速できなくなる(→ シンクロトロンの登場)。問題では非相対論で扱う。n 回加速のエネルギー獲得は \(nqV\)(n と q と V を全部かける)。