J.J.トムソンの陰極線実験です。陰極から出た「線」(電子の流れ)に電場と磁場をかけて、曲がり方や速度を測定すると、電子1個あたりの「電荷の質量に対する比」 \(e/m\)(比電荷)が分かります。電子の質量や電荷を別々に測るのは難しいですが、比なら測れる、というアイデアです。
イメージ:軽いビー玉ほど風で流されやすい。電子も「重さに対して電荷が大きい」ほど電場・磁場で曲がりやすい。曲がり方から「重さあたりの電荷」が分かります。
電子の比電荷 \(e/m\)。単位は C/kg。電子の運動を電場と磁場で観察するときの偏向量から導きます。
電場の中の電子の運動は「水平投射」とまったく同じ構造(水平等速+鉛直等加速度)。重力の代わりに電気力がはたらくと考えればOK。\(e\) と \(m\) は単独では測れず、必ず比 \(e/m\) として現れる点に注意。