アインシュタインの特殊相対性理論によると、質量はエネルギーの一形態です。質量 \(m\) の物体は、止まっているだけでも \(E = mc^2\) という莫大なエネルギーを内部に持っています。
核反応では、反応の前後でわずかな質量の差(質量欠損 \(\Delta m\))が出ます。「消えた質量」は実はエネルギーに姿を変えたのです。これが原子力発電や太陽の輝きの源です。
イメージは「氷が溶けて水になる」のに似ていますが、桁違いです。\(c^2 = (3 \times 10^8)^2 = 9 \times 10^{16}\) という巨大な係数がかかるので、ごくわずかな質量変化でも莫大なエネルギーが出ます。
質量とエネルギーの関係式と、1 u 分の質量がエネルギーに換算するといくらになるかを理解する。質量欠損から放出エネルギーを求める考え方を整理する。
\(E = mc^2\) の \(m\) は kg、\(c\) は m/s でないと結果が J になりません。一方、原子核物理ではよく 1 u → 931.5 MeV という換算を使うので、質量を u のまま扱うと計算が楽。式の単位系を最初に決めてから代入しよう。