💡 ヒント:質量とエネルギーの等価性

📋 問題の状況を整理しよう

直感的理解

アインシュタインの特殊相対性理論によると、質量はエネルギーの一形態です。質量 \(m\) の物体は、止まっているだけでも \(E = mc^2\) という莫大なエネルギーを内部に持っています。

核反応では、反応の前後でわずかな質量の差(質量欠損 \(\Delta m\))が出ます。「消えた質量」は実はエネルギーに姿を変えたのです。これが原子力発電や太陽の輝きの源です。

イメージは「氷が溶けて水になる」のに似ていますが、桁違いです。\(c^2 = (3 \times 10^8)^2 = 9 \times 10^{16}\) という巨大な係数がかかるので、ごくわずかな質量変化でも莫大なエネルギーが出ます。

✏️ 求めるもの

質量とエネルギーの関係式と、1 u 分の質量がエネルギーに換算するといくらになるかを理解する。質量欠損から放出エネルギーを求める考え方を整理する。

🔬 シミュレーションで体感

👀 観察のポイント

💡 考え方のヒント

🔧 使う道具
  1. 反応の前後で質量を比較:\(\Delta m =\)(反応前の質量の和)−(反応後の質量の和)
  2. \(\Delta m > 0\) なら発熱反応:「軽くなった分」がエネルギーに変わる
  3. \(E = \Delta m c^2\) で計算:SI 単位なら \(\Delta m\) を kg に直す。u のままなら 931.5 MeV/u を掛ける近道がある
  4. 単位を確認:J で求めるか、MeV で求めるかで掛ける係数が変わる
注意

\(E = mc^2\) の \(m\) は kg、\(c\) は m/s でないと結果が J になりません。一方、原子核物理ではよく 1 u → 931.5 MeV という換算を使うので、質量を u のまま扱うと計算が楽。式の単位系を最初に決めてから代入しよう。