💡 ヒント:ボーアの理論

📋 問題の状況を整理しよう

直感的理解

ボーアの水素原子模型は2つの大胆な仮説からできています:

  1. 量子条件:電子は特別な軌道だけを回ってよい。条件は \(mvr = n \cdot \dfrac{h}{2\pi}\)(\(n = 1, 2, 3, \ldots\))。古典力学の言う「どこを回ってもよい」連続軌道はダメ。
  2. 振動数条件:軌道間を電子が飛び移るとき、エネルギーの差を光(光子)として吸収・放出する。\(h\nu = E_n - E_m\)。

古典力学だけだと電子は連続的にエネルギーを失って核に落ちてしまうはずですが、ボーアは「特定のエネルギー値しか取らない」と仮定することで、水素のスペクトル(特定波長の光だけが見える)を見事に説明しました。

✏️ 求めるもの

ボーア模型の2つの仮定と、それから導かれる軌道半径と量子数の関係エネルギー準位の式を整理する。基底状態(\(n = 1\))の半径とエネルギーの値も理解する。

🔬 シミュレーションで体感

👀 観察のポイント

💡 考え方のヒント

🔧 使う道具
  1. 2つの仮説を区別:量子条件(軌道の選び方)と振動数条件(光の放出・吸収)
  2. クーロン力 = 向心力 と量子条件 を連立して \(r\) と \(v\) を出す
  3. エネルギー \(E_n\) を組み立てる:運動エネルギー + 位置エネルギー(クーロン)
  4. \(n = 1\) を代入で基底状態の値(\(a_0 \fallingdotseq 0.053\) nm、\(E_1 \fallingdotseq −13.6\) eV)に到達
注意

ボーア模型は水素原子(電子1個)の場合にだけ厳密に成り立ちます。多電子原子では電子間の相互作用が無視できないので、もっと精密な量子力学(シュレーディンガー方程式)が必要。エネルギー準位の符号は常に負(束縛状態)であることもポイント。