例題15の逆で、斜面を上向きに滑らせた直後の状況です。物体は上向きに動いているので、動摩擦力は運動と反対(=下向き)にはたらく。すると重力成分(下向き)と摩擦(下向き)の両方が減速方向。下りるときと比べて、減速が強い=負の加速度の絶対値が大きい。
イメージ:氷の坂を勢いよく駆け上がっても、すぐ止まってしまう。重力+摩擦が両方ブレーキだから。
斜面方向の加速度 \(a\)(減速の大きさ)。\(a = -g(\sin\theta + \mu'\cos\theta)\)。
例題15の下りと比べて摩擦項の符号が反転。下りなら \(g(\sin\theta - \mu'\cos\theta)\)、上りなら \(-g(\sin\theta + \mu'\cos\theta)\)。式の暗記より「摩擦は運動と反対」と理解する方が応用が利く。