金属導線は温度が上がると抵抗が増える性質があります。原因は、高温だと金属内の陽イオン(原子核)の振動が激しくなり、自由電子の流れを妨げるから。
たとえば白熱電球のフィラメントは点灯すると非常に高温になり、抵抗値が冷時の数倍になります。これがオームの法則からのずれを生む一因。
金属の温度 \(t\) における抵抗率 \(\rho(t)\) を、基準温度の抵抗率 \(\rho_0\) と温度係数 \(\alpha\) を使って表現する。または、温度を上げたときの抵抗が何倍になるか。
温度係数 \(\alpha\) はオーダーが 10⁻³ 程度(金属で)。\(\Delta T = 100\) ℃ なら \(\alpha \Delta T\) は 0.1〜0.5 程度の値で、抵抗が約 1.1〜1.5 倍に増えるイメージ。半導体は逆に温度が上がると抵抗が減るので、金属とは符号が逆になる点に注意。